サッカーニュース2026-09-27

今週のジュニアサッカー:U-15リーグが各地で佳境/育成ワンポイントはブラジルの「個」

筆者:オペラシンフォニー(証券アナリスト・CFP/元・大手証券トップセールス)

中学年代・小学生年代のニュースを3本。高円宮杯U-15リーグの佳境(松本山雅3-1)、全日本U-15選手権の県予選、全日本U-12選手権の県大会開幕をお届けします。育成ワンポイントはブラジルの「個の技術」、欧州の視点は「早生まれ・遅生まれ」、季節メモは寒暖差とケガ予防です。

今週のニュース(ジュニアユース/中学年代を中心に)

① 高円宮杯 JFA U-15 サッカーリーグが各地で佳境(9月27日)

中学年代(ジュニアユース)の各地域リーグが、秋の大詰めを迎えています。北信越リーグ第18節(9月27日)では、松本山雅FC U-15がPateoFC金沢を3-1で下しました(得点:竹渕英都、西澤桜馬、水越優翔)。地域リーグの秋の順位は、12月の全国大会・プレーオフ進出につながる大事な一戦になります。

② 全日本U-15選手権(第38回)の県予選が各地で大詰め

トーナメントの全日本ユース(U-15)選手権も、各地で県予選が進んでいます。たとえば宮城県大会は9月13日〜10月3日の日程で、9月23日の準決勝では塩釜FCとFCみやぎバルセロナが勝ち上がり、決勝は10月3日。県で勝ち上がると東北大会、その先の全国大会へとつながります。お住まいの都道府県の組み合わせをチェックしてみてください。

③ ジュニア(U-12):全日本U-12選手権の県大会が各地で開幕

小学生年代でも、冬の全国大会につながるJFA第50回全日本U-12サッカー選手権の県大会が各地でスタートしています。長野県大会は9月26日に開幕(〜10月31日)。神奈川では、横浜地区の後期リーグ(第58回横浜国際チビッ子サッカー大会を兼ねる・8人制)が9月20〜23日に行われました。8人制で全員がボールに多くさわれるのも、この年代ならではの魅力です。

※国内の中学年代・小学生年代を中心に見ています。海外の同年代で、この1週間の特筆すべき新しい動きは今回は確認できませんでした。

知っておきたい、欧州の育成の視点:「早生まれ」を気にしすぎない

同じ学年でも、月齢が上の子ほど体が大きくなりやすく、試合や選抜で目立ちやすい——これは世界共通で「相対年齢効果」と呼ばれます。ただし「何月生まれが有利か」は国によって逆になる点に注意が必要です。日本は学年の区切りが4月なので、1〜3月生まれ(いわゆる早生まれ)が学年でいちばん若く、体格で不利になりがちです。一方ヨーロッパは暦年(1月区切り)なので、同じ1〜3月生まれが逆に「年長組」で有利になります。生まれ月の意味は逆でも、「学年で若い子が不利になりやすい」という構図は日本も欧州も同じです。

その欧州で行われた研究(フランスの育成年代)では、選ばれた選手の約半数が「学年で月齢が上のグループ」で、最も月齢が下のグループはわずか6%ほど。やはり体の成熟が早い子が選ばれやすい、という結果でした。

ところが面白いのはその先です。「月齢が下なのに選ばれた子」は、その後プロになる割合がむしろ高かったという結果が出ています。体格のハンデをはねのけて勝ち上がった子は、それだけ技術や判断で工夫してきた証だと考えられます。

日本の保護者へのメッセージはシンプルです。早生まれで体が小さめでも、いま試合に多く絡めなくても、それは「才能がない」こととは別。焦らず続けることが、いちばんの伸びしろになります。

季節と健康のワンポイント

朝晩がぐっと涼しくなってきました。この時期に気をつけたいのは、気温差と、体の冷えによるケガです。夏より筋肉が冷えて硬くなりやすく、温まっていない状態でいきなり動くと、肉離れなどのケガにつながりやすくなります。

  • ウォーミングアップは少し長めに:軽いジョグや動きながらのストレッチで、体をしっかり温めてからボールを使う。涼しい日ほど念入りに行うと、ケガの予防になります。
  • 「汗冷え」を防ぐ:練習後や試合の合間に、汗で濡れた体が冷えると体調を崩しやすくなります。着替えのシャツやウインドブレーカーを1枚バッグに入れておくと安心です。
  • 朝晩の冷え込みに合わせて上着で調整:夕方の練習は、日が落ちると急に冷えます。脱ぎ着しやすい上着があると、体を冷やさずにすみます。

育成のワンポイント:ブラジルに学ぶ「個」の育て方

今週は、南米・ブラジルの育成に注目します。ブラジルというと「天才肌」のイメージですが、実際の育成現場は遊びの要素を入れながら、基本の技術をていねいに積み上げるという考え方が土台にあります。

一流の育成クラブが子どものうちから大切にするのは、たとえば次のような技術です。

  • またぎフェイント(ペダラーダ):小さな工夫で相手の重心をずらす。
  • ボールキープ:体を使ってボールを守り、プレッシャーの中でも落ち着く。
  • リフティング:ボールの高さや種類を変え、まわりを見ながら行う実戦的な練習。
  • ターン:相手を背負った状態で受け、くるっとかわす。

ポイントは、これらを「楽しい遊び」として繰り返すこと。フットサルやストリートサッカーのような、ボールに触る回数が多く、自分で判断する場面が多い環境が、こうした「個の技術」を自然に伸ばしていきます。ご家庭でも、勝ち負けだけを急がず、「今のフェイント上手だったね」と工夫そのものを褒めてあげると、子どもは新しいプレーに挑戦しやすくなります。

※本記事は「のびしろピッチ」編集部が、公開されている情報をもとにまとめたものです。スコアや結果は出典で確認できたもののみ掲載しています。

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